東運ウェアハウスが港区の地の利を生かし飲食店の在庫削減に貢献、買い付け拠点にも
倉庫・物流業の東運ウェアハウス株式会社(本社:東京都港区海岸3-5-10、代表取締役:遠藤文)は、本社倉庫内に約314㎡(95坪)の冷蔵装置を備える24時間対応の「アーバンロジスティクスセンター」を新設しました。酒蔵・ワイナリーなどのサプライヤーから商品を預かるとともに、都心の銀座、六本木をはじめとする近隣の飲食店に原則50分以内で配送する新事業を2023年1月下旬から開始しました。EC(電子商取引)の拡大により郊外型の大型物流倉庫が増え、都心の倉庫は変化を迫られています。そこで東運ウェアハウスは都心部では数少ない冷蔵装置を備え、飲食店に対し在庫を最小限に抑えるメリットを提供することで差別化を図ります。設備投資には、国の事業再構築補助金を活用し、3年後には1億円の売り上げを見込みます。
新たに設けた冷蔵倉庫は、日本酒の1升瓶6本入りを1ケースとして約25ケース保管できるパレットが約200パレット保管可能であり、3℃~5℃の低温で日本酒、クラフトビール、チーズ、野菜などを保管する計画です。利用料金は1ケースあたり1日12円、約18ケースが入るカゴ台車1台あたり月額1万円です。
飲食店は、サプライヤーから買い付けの拠点として利用し、近隣の羽田空港から航空便で出荷するといった活用も想定できます。当社は試飲会や産地ごとのフェアの検討を行い、特色のある保管、小回りの利く物流を推し進めていきます。
「アーバンロジスティクスセンター」の半径5㎞圏内には多くの飲食店が軒を連ねる港区、中央区、千代田区、渋谷区、品川区がありますが、飲食店はコロナ禍で総じて資金繰りが厳しく、これにより在庫適正化の提案が可能になります。当社は地の利を生かすことで、消費者に近い品目の売上比率を拡大し、都市型倉庫・物流業のモデルケースとしたい考えです。
東運ウェアハウスは、物流不動産事業を展開するイーソーコグループの中核会社の一つ。『シン・物流』をスローガンに掲げ、中小の物流企業が、物流の強みを生かしながら不動産などの新しい収益を獲得できる「物流+α」の物流不動産ビジネスを展開しています。東運ウェアハウスも倉庫業を主体とした事業だけでなく、消費市場と東京港・羽田空港に近い立地特性を生かした新事業を推し進めることで、サプライヤーと飲食店だけでなく、地域経済全体に貢献してまいります。
(ご参考)
東運ウェアハウス株式会社の概要
設立:1972年(昭和47年)4月
所在地:東京都港区海岸3-5-10
資本金:3,000万円
売上高:3億3,900万円(2022年3月期)
事業内容:倉庫業、倉庫荷役業、貨物取次代行業務、動産・不動産の賃貸および管理業務
代表取締役:遠藤 文
電話:03-3453-4371
ファクス:03-3454-6435
URL:https://www.toun-wh.co.jp/